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写真展「村の記憶」@勢和図書館

主催:勢和図書館から未来を考える会
制作:写真集「村の記憶」制作事務所



 2010年3月に行った県民ギャラリー(三重県立美術館)で開催した写真展の内容を点数を絞り込み21点の大型プリントで展示しました。三重県多気町勢和(旧 勢和村)は雑誌NAGIで「村の記憶」の連載が始まった場所。「村の記憶」という写真シリーズが生まれたその土地の風景やにおい、そしてそこに暮らす人達、そんな光景を実際に目にしてもらいながら写真展に足を運んでいただければと思い開催しました。

10月29日開催 トークショー & 「音のむらきお」

 10月29日には現地在住の岩男さんと松原によるトークショーが行われました。3月のトークショーに続く畳の上で行われました。なんと今回はちゃぶ台付き!(セッティングはお笑いに近づいているかもしれません??) そんなゆる〜いセッティングの中で写真がどのように見えてくるのか、松原はどうしてこのような写真を撮影しているのか、なんで古くて大きなカメラを使っているのか、そんなことを話させてもらいました。参加された方との質疑応答の時間もたくさんとることが出来て充実した時間を過ごすことが出来ました。
 トークショーの前にはYellow Soulによる「音のむらきお」の実験演奏もありました。こちらも大好評!歌を聴きながらほろりとする人も見えたようです。岩男さん、Yellow Soulさん、Staffのみなさん、来場者のみなさん、おつかれさまでした!

主催者さん達のことば

 ちょっと違うだろ、という思いがあった。中央の美術館でやる意味や事情も理解できるのだけど。このような写真展だからこそ、撮影現場となった所で開催してほしかった。村から村へ写真展が巡り、そのこと自体をパフォーマンスと捉え、メッセージも生まれると・・・。これがひとつの理由。いまひとつは、「記憶」や「面影」という言葉に対する関心から。(目にした写真は、村の「記録」だった)
 生まれてから現在進行形で村に暮らす人たち、若い人や都会の人、移住者、それぞれにとって写真展が、未来につながるなにかを分かちあえる場やきっかけになればいいなあ。今思えば、こんな気持ちもどこかにあったのかもしれない。

勢和図書館から未来を考える会
松阪市山里の未来研究会
岩男 安展

 県民ギャラリーで初めて松原さんの写真に出会った時、まずその迫力に打たれ、そして懐かしさに涙ポロポロ・・・。ひとめぐりした頃には涙と鼻水でグチャグチャになっていた私。もう失ってしまったもの。でも大切なもの。流されてしまう日常の中で“写真”という掬い上げる手段があったのだと、心から救われた気がしました。
 どの人も、生きていく上での「根っこ」を求めているのではないかなあ。胸に去来するものを持ちながら図書館を訪れてくださるいろんな方が、いろんな<間合い>で写真と相対している風景がふと浮かび、さらに胸が熱くなりました。ぜひ、お願いしたい・・・。
 そこに会の皆さんからのご提案!共有の喜び、幸運に感謝感激の神無月となったのです。

勢和図書館
林 千智


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おかげさまで完売となりました。
ありがとうございました!